市場に製品を出荷した後の品質を確保するには,下記を全て実施することが必須です.その中で,FMEA/FTAはどこに有効かをご覧ください.
起因 |
対象 |
状態 |
品質確保の考え方 |
有効な手法等 |
設計 |
新技術 |
正常 |
予測できない不良現象の事前対策 |
タグチメソッド |
異常 |
お客の安全と財産を守る事前対策 |
設計FMEA/FTA |
既存技術 |
正常 |
過去不具合の再発防止 |
設計標準,ノウハウ,等 |
異常 |
過去不具合の再発防止 |
設計標準,ノウハウ,等 |
部品 |
新規部品 |
正常 |
市場で大丈夫かどうかの認定評価 |
タグチメソッド |
異常 |
不良品の混入予防 |
部品品質保証体制 |
既存部品 |
異常 |
不良品の混入予防 |
部品品質保証体制 |
製造 |
新規工法,工程 |
正常 |
予測できない不良現象の事前対策 |
タグチメソッド |
異常 |
重大トラブルの事前対策 |
工程FMEA |
既存工程 |
異常 |
過去不具合の再発防止 |
製造標準,マニュアル |
それぞれの手法には得意分野があり,その得意分野で手法を有効に活用することで,市場品質が事前に確保できるということです.
色々な手法を有効に使っていないと(市場品質を確保する意識が少ないと),
- お客が操作を誤った時にお客の財産を損なう現象発生→製品リコール,事業部解体?
- 部品が壊れてしまった時にお客が死亡→製品リコール,社会問題
- 工程内での異常による発火問題発生→製品リコール など
損害金額は莫大になり,経営危機に落ち入ります.これらは全て,設計FMEA,工程FMEAを十分に行っていれば,事前に防げていた可能性が高いものです. |